枚方オルタナティブスクールの特徴

オルタナティブスクールは「もう1つの学校」を意味する言葉です。従来の教育観に捉われない、新しいタイプの教育を行います。

従来の教育本校の教育
画一的教育個別教育
1.教科書中心主義1.経験主義
2.集団主義・全体主義2.探究型教育
3.認知能力(ペーパーテスト)3.非認知能力

画一的教育

同年齢のクラス編成
一斉に同じことを学ぶ

個別教育

異年齢のクラス編集
興味のあることを選び、違うことを学ぶ

教科書中心主義

教科書の内容を
覚え、理解する

経験主義

経験から理解し、知識を身につける
文字だけでなく、五感を使って理解する

集団主義

先生が教え、子どもは従う
時間内で行う

探究学習

子どもが自分で学ぶ
時間をかけてよい

認知能力

大人の考えた問題を解き、丸つけされる

非認知能力

生きる力を養う

従来の教育よりも、「個」の興味関心や子どもの「やりたい」「もっと深めたい」を大切にし、自分で考えて発見する楽しさを教えていきます。

3つの軸

探究学習

自然科学の実験、ものづくり、自分と他者を知る取り組みなどを行います。

自由進度学習

「ことば」と「かず」の学びを中心に自分で決めた学習を自分のやり方で学びます。

外遊び

公園・キャンプなど外に行く時間を作り、体を動かします。
 

時間割

枚方オルタナティブスクールの1日

9時半開錠
10時朝のミーティング(サークル対話)
10時半個別学習
12時昼食(お弁当)・昼休み
13時半探究学習
15時掃除/1日の振り返り
15時半帰宅

1週間の時間割

10:00-10:25朝のミーティング






朝のミーティング
10:30-11:10学習計画かずかず5Fミーティングルーム
or 4Fスタジオ
or 外遊び

振り返り
(学習と1週間)
11:20-12:00かずことばことば
12:00-13:30昼休み昼休み
13:30-14:10探究探究探究
14:20-15:00
15:00-15:30ミーティング/掃除ミーティング/掃除

※休校日には、外遊びやキャンプを検討中です。

校舎について

ルファル枚方社協の4Fで行っております。「学校に行きづらい子ども達のためなら」と場所をお貸しくださいました。幼児も利用できるようなスペースとスクールスペース、事務スペースがあります。また、部屋が空いている場合、防音室もお借りできます。

個と集団について

世界の教育を直接現地に行って研究していると、日本の教育が30年も40年も取り残されており、学校も教員もアップデートが必要な時が来ているのを感じます。

世界の情報に接したり、海外旅行だけではなかなかわかりませんが、日本人が親切であまり自己主張をせず、礼儀正しく、街もきれいで治安がいい、というの特徴は、本当に日本人のいいところとしてすばらしいと思います。このようなことが日本の教育によって成し遂げられたことは間違いのないところです。ただ、このような日本人のすがたを支えてきたものが、新しい時代に向けて一部リセットしたほうがよいのでは、と思うわけです。その兆候として、私たちの教育は、みんなで仲よくワイワイとすることが大切とされてきました。つまり集団がまとまることが大切だったわけです。みんなが一つになってクラスとかチームが目標に向かっていく、それがいいとされてきました。ところが、最近そうではないこと、もっと一人一人が大切にされたり、自分の好きなこと、やりたいことを大切にするようになってきました。日本はとても集団を大切にする、みんなで頑張ることを大切にする社会です。それがグローバルのなかで置いてきぼりを食う一つの原因にもなってきたのです。

いま、日本の教育を見てみるとグローバルに向かって個性を大切にしたり、個人の存在を大切にするような新しい動きがみられるようになってきました。しかしそれだけでは、これまで私たち日本人がつくってきた集団で頑張るような教育のよさが薄れてしまいます。その良さは継承しなくてはいけません。

そこで、私たちは日本で新しい「個」を育てることの大切さに着目し、集団の中で、そこを生き抜いていく新しい「個」を育てる教育をしたいと考えています。それが、日本の遅れてきたところをきちんと分析して、これからの新しい状況に向かう、そして、日本らしい柔軟な「個」を育む教育、それが新しい時代の答えでもあります。

村上忠幸

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